「マイナンバー関連業務を外部に委託したい」

「マイナンバーの管理がきっちりできなさそうなので、給与計算と社会保険・労働保険の手続きを外部に委託したい。これって、間違っていませんよね?」
と、マイナンバーセミナーを受講された方から質問を受けました。

従業員数は100名に満たないようでしたが、結構多い。そして、現在は年末調整を含む給与計算も、社会保険・労働保険の手続きも全部自社内部で行っている。

他社の状況を耳にしたり、「マイナンバー漏洩時の対応」などを考えると、マイナンバー制度実施から数ヶ月以上経って、何とかしなければいけないと思ったのが「外部委託」。税理士事務所や社会保険労務士事務所への委託を考えているらしい。

「外部でマイナンバーの管理をしてもらえば、私たちの会社の責任にならないし、安全管理措置にベンダーが言うような費用をかけられませんから。」
と、その受講者の方が言う外部へ委託する理由。

私が「外部に出したからと言って、会社の責任はなくなりませんよ。委託先を適切に選定できるのか、管理監督できるのか、そちらも出てきますよ。」と、返しましたが、
その受講者の方曰く「いえいえ、この前会った社会保険労務士さんも、税理士さんも、何か有ったら全部責任を負うと言っていましたけど。講師の先生(=私です)のお話と違いますね。」。

ちなみに、マイナンバーはまだ全員の分は集めておらず、年明け以降に採用した人からは、マイナンバーを紙の個人番号報告書で収集しているとか。

うーん、短時間でしたので、このあたりまでしかお話しをうかがえませんでした。また、「外部に出して、会社の責任を無くす」と言う点ばかりに注意が行っており、うーん。

何でも自社で対応できる場合は、対応すれば良い。
IT、インターネットを利活用すれば、お金を掛けずとも、いくらでもやり方はあります。

税理士事務所や社会保険労務士事務所に委託することを検討することは悪くありません。別の企業のご担当者様にも申し上げたのですが、委託先の「特定個人情報等取扱規程」は必ず、有無と内容のチェックをしておきましょう。

が、何か、もったいないですね。


おまかせください

●各種「人事労務」テーマのセミナー講師
安全管理措置コンサルティング・特定個人情報取扱規程の策定
●無期転換・5年ルール対応コンサルティング

株式会社 戦略人事研究所

関係事業者:大阪社労士事務所では、無期転換対応セミナー、マイナンバーセミナーを開催しています。