社長・経営者は、何でも知っておかなければ?

「桑野さん、東京都の知事、あきませんねえ。何にも分からんと、ハンコ押してるんでしょ。大阪は大丈夫なんかなあ。」
既存のお客様である社長様との雑談の中での内容です。

「うーん、たぶんですが、ハンコは別の担当者が押されているんじゃないでしょうか。」
そう、私が言うと、社長様が疑問の声を。
「私は、全部自分で押してるよ。」

公務員の世界・伝統的大企業の世界では、担当者が稟議書・起案書を書き上げ、上司が確認・決裁。問題があれば、担当者に再考を促し、稟議書・起案書は書き直し。上司がOKを出せば、関連部署の管理職が確認・決裁、ココでも誰かがクレームを出せば、もう一度、稟議書・起案書の作成からリスタート。全員OKなら、最終の決裁者が確認。通常、直接の担当者の上司であっても、稟議書等を1ページ1ページめくって読んで確認することはなく、概要の説明を受けたり、要約書で確認することが多いと思われます。

最終の決裁者は、全てトップなのか。いえ、専決の制度があれば、金額・内容等で、トップよりも下の地位の方が最終決裁者となります。

で、役所なら、「○○専用」のハンコがあるのは、おそらく専決の制度があるから。もっと書くと、「知事印」が押されていても内容的には全く知らないものもあるわけで、例えば身近な住民票の謄本、あれのハンコ(市区町村長名ですが)って言えば分かっていただけるかも。

本来ならば全部の書類に目を通すのが建前ですが、書類・案件の件数が多いので、事務所や部・課のトップが最終決裁者になることもあります、ということで。実際には、経理規程・経理条例や職務分掌規程などで決められていると思います。

「社長、10年前の取り引き、覚えてはります?」(私)
「当たり前や、数量と単価まで覚えてるよ。私はトイレ掃除もするで。」(社長様)
「恐れ入りました。」(私)


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