数字は、堂々とウソをつく

私は食べることが好きなので、食やグルメに関する本や新聞記事に目を通すことも少なくありません。

先日も、あるプログラムを見ていました。
「現代は、鉄分が不足しがちなので、鉄分を多く含む食品を取らなければならない。ヒジキやパセリを毎日取りましょう。」
そう、コメントがあったのですが、乾燥ヒジキ100グラムを戻して食べたくありません、パセリを100グラムってどんだけ。
含有率は確かに高いのですが、現実に食べるのは、レバーや赤身のお肉の方がお手軽ですし、鉄分としては量が多いようです。

ある経営コンサルタントさんが、某企業の経営指導に入ったんだそうです。
前年の売上げ1億円がコンサルさんのおかげか、当年は3億円の売上げ。すごいですね、3倍に売上げがアップしました。
しかし、業界としては、10億円の規模が当年には50億円程度になったそうです。つまり、業界としては5倍の規模に。
3倍の売上げになった要因は、経営コンサルタントさんのおかげなのでしょうか。判断は難しいところです。

単純に、数字だけを見せられると信じてしまいそうになります。
が、本当の数字(実態、現実)を見なければ、本当のことは分かりません。

数字は、悪くありません。
しかし、数字を使って、正々堂々とウソをつくことはできます。

十分ご注意ください。