中小企業が売り手市場でも、新卒を確保する方法

2018年採用の就職戦線は、もう終わり?

私が個人的に知っている企業様が、どのようにして新卒を採用しているのか、まずは実例から。

今年であれば6/1に面接・採用開始しない

  • 経団連加盟している訳ないので、大企業と日程を合わせない
  • 毎年採用解禁の日から2週間ほど後に最初の面接を行う(人事担当の方曰く「解禁日に来るかいな」)
  • ホームページに新卒採用していることを明記する(人事担当の方曰く「夏休み以後、問い合わせがある」)

適性・感性を見極めたいので

  • インターンシップで、自社のことを知ってもらう
  • インターンシップ生が希望すれば、余程のことがない限り、採用する(人事担当の方曰く「学生の間で、そういう情報は広まりやすい」)
  • 通常の採用活動も行う:こちらの企業様は、今年なら6/1から

新卒採用は、採用難から諦めた

  • 新卒採用は、しない(人事担当の方曰く「知名度無いので、やっても無駄と分かった」)
  • 第2新卒に向けて、採用活動を行う(大企業で新入社員研修等を終えた、最低限のビジネスマナーを持つ者を対象)
  • 財務状況が良いし、仕事も楽(!)なので、第2新卒なら分かってくれる(←と、人事担当の方)

どの企業様も従業員数100名に満たないのですが、ほぼ毎年新卒・第2新卒を採用。定着率もパッと見た限りでは高いですね。

よく言われる、どのような人物像を望んでいるのか、伺ったこともあります。が、衝撃の答えが返ってきて、正直ビックリしました。

  • ビジネスマナーができていれば、それで十分。そこから先は、自社で教育するしかない
  • 専門的なことは、入社してからで。その前に、本・活字が好きか、人とのコミュニケーションが得意なのか
  • 体力勝負な仕事もあるので、体育会系で、愛想のエエヤツ

たぶん、もっと色々と条件はあるのでしょうが、結構アバウトな「望む人物像」です。それでも、ちゃんと人物像があるんですね。

ウチの社会保険労務士事務所の方のお客様の場合は、もっとシンプル。新卒や第2新卒は、採用しないし、募集しても来ない。それ故、希望を出して、人材紹介会社にお願いしている、と。

コレという特効薬はありません。
が、少しは参考になったでしょうか。

上記の3社様に共通していたのは、自社のウェブサイトに必ず採用情報を掲載していたこと。「終わりました」ではなく、「お問い合わせください」で、良い人材なら、時季に関係なく面接すると伺いました。基準=人物像があるので、内定確保狙いの学生さんは、そもそも対象外のようです。


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