コミュニケーションと教育の不足

ある交流会・勉強会でのこと。
人材育成専門のコンサルタントさん、マナー研修メインのコンサルタントさん、占い師兼人材教育のコンサルタントさん、公務員さんのいるテーブルで。

「今は、部長が会議室の準備をしています。」
なに?

話しを伺うと、若手は派遣社員ばかりで自社所属の社員がおらず、女性社員は自分の仕事でないので「しない」。

「実際に会議資料を作って、説明する人は何を??」
会議室の準備自体は、自分の仕事ではない(ココも?)ので、誰かがしてくれているのを待っている。

初歩的・基礎的な教育が抜けていませんか?
そう、バブルの時期に採用した40歳代後半50歳代前半の人間は、大量採用らしく、そのような個別の教育・研修が無かった。バブル崩壊で、勝ち残るための努力だけしていた。

40歳代前半より下の世代は、男女雇用機会均等法と派遣社員のおかげで、「雑用」「誰にも褒められない仕事」はそもそも教えてもらっていない。(この当時の派遣社員さんは、雑用・庶務もさせられていた。)

そうなると、30歳代は、「教えられていない世代が上司・先輩」なので、当然、雑用は知らない。知っていても、「自分の仕事では無い」。

20歳代も然り。そもそも、教えられていない。先輩がしていないので、「会議室の準備」は「部長の仕事」。

聞くと、「会議室の準備は部長の仕事」は、極端な話しでは無く、どこの企業にも同じような話しがあるんだとか。部長の世代は、雑用なども教えられていたからです。

教育が不足・不十分なだけでなく、その後のコミュニケーション自体が足りないのでは? 部長が遠慮しすぎでは? 雑用を知っている部長の世代は、コミュニケーションや教育でなく「しかる」のだとか。←分かります。

そう思って、コンサルタントさん達に言うと、返ってきたのが同じ。
「自分の仕事じゃないと、真顔で言われますよ。雑用や準備は、仕事じゃないですと。ちょっと言うと、パワハラと言われる状況・時代ですしね。」

「終業後のお酒の誘いも、遠慮無く断りますよ、今の20代30代!」
そうなんだ、時代が違うのか。
でも、業務命令もできないの??

「自分の仕事」ねえ…
雑用も準備も、全部含めて仕事だと思いますが。

逆だと思いますよと、再びコンサルタントさん達に言うと、
「そんな中で会議室の準備をしている若手社員がいたら目立ちますよ。個人プレーのしすぎで、仲間はずれ。だから、しない人が多いと思いますよ。」
と。

なるほど!
気の利く社員が、元から在籍している企業で働くのが良いのか。
よく分からなくなってきましたが、今の企業にはコミュニケーションと教育が足りないのだけは、ハッキリと再認識できた交流会・勉強会でした


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