採用・面接担当者のスキルをアップする

最近、異業種交流会でキャリア教育についてのお話しを伺いました。大学でも、ハローワークでも、キャリア・コンサルタントやキャリア・カウンセラーの皆さんが大活躍です。

人材紹介会社でも、求職者の方を一刻も早く就職させるためのテクニックを付けるための研修会が開催されています。

中途採用者の職務経歴書を見れば分かりますね。
「私は、非常に優秀で、○○ではトップの成績を上げたが、会社の都合で意味なく解雇された」その手の文章が並んでいます。

面接もバッチリ(古い!)、好印象。

対する、会社側。
人事労務のご担当者様、役員様そして社長、採用・面接のテクニックを体系的に、あるいは法的に学んだことも無い方が多いようです。実感です。

最終的に、「過去の経歴も問題ない」「面接時の受け答えも良い」として、採用内定を出す。
そして、ここからが問題の始まり。

●提出書類が、提出期限までに提出されない。(身元保証書、住民票記載事項証明書、などなど)
●会社が渡す、労働条件通知書(労働契約書)に対して文句がある「聞かされた条件と違う」「これでは不十分」。

これらをクリアしても…

●実際の職務遂行能力は、職務経歴書に記載の内容とは大違い、虚偽の申告とまではいかないが、レベルが低い。
●「自己都合退職」も、実質は問題があったので退職勧奨を受けてのものだった。
●採用後数か月で、妊娠が発覚、相談を受けても、「法律で決まっている」と言われ、社会保険労務士に相談しても労基署に相談しても…。

新卒は、ここ数年売り手市場なので、もっと酷いと聞かされています。
●人数の確保を第一に採用したが、やはりダメだった…。
●採用・入社後は、社内ルールやビジネスマナーが通じなかった。
(スーツ、髪の毛、ピアスなど、職種や業種によっても受け取られ方は違うものの、本当にビジネスマナーのレベルで問題が発生。)

幹部候補を含む中途採用者も、新卒者も、「採用されたら何をしてもエエねん」という感じでしょうか。もっとも、問題につながるのは、せいぜい3割にも満たない感じです。

社長をはじめとする経営陣、人事労務のご担当者の、採用面接・人材確保のスキルアップを図りたいところです。何しろ応募者は「練習してきている」のですよ。美辞麗句を連ねるのもダメ、圧迫面接ももちろんダメ。

何ができるのか?
「求職者の話をよく聞いて、質問を受ける。」
これだけです。

一つだけ参考になることを書いておきます。
「無職の期間がある方と、無い方、どちらが好印象?」
空白期間がない・非常に短いのは、在職中から求職活動を行っている。空白期間があるが、直前の離職理由が自己都合なのは、およそ無計画。
↑ こう書くと、無職の期間が非常に短いのは、計画的に行動しているのがご理解いただけるのでは。その求職者の傾向は把握できると思います。

もう一つ余計に書いておきます。
「身元保証人が見つかりませんでした。」
1名の場合はそういうケースは少ないのですが、2名必要な場合は意外と身元保証書がネックとなることも。提出期限までに会社側に相談をする人、提出期限になって提出できない旨を言う人(提出できないので採用辞退も)、それぞれです。身元保証書に限らず、健康診断書などもそう。
↑ どう思いますか?

弊社・戦略人事研究所では、人材採用・面接の支援を行っています。
(支援の方法は、募集広告のチェック、書類審査代行、面接代行、面接同席、などなど)


おまかせください

●労働環境の改善コンサルティング・働き方改革の支援(長時間労働の見直し含む)
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株式会社 戦略人事研究所

なお、「無期転換ルールの対応セミナー」「無期転換の就業規則変更」は、大阪社労士事務所(外部リンク)にて、承っています。

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